FacebookとInstagramのカラーブランディング|サービスと創業者のカラー2020/05/14

FacebookとInstagramはどちらもFacebook社が提供するサービスですが、アイコンの色が全く異なります。
アイコンの色から読み取れる違いとはどのようなものでしょうか。

 

Facebookのカラーは『青』

ビジネスシーンでよく使われるFacebook。
Facebookの『青』は「信用」や「正確さ」「誠実さ」を表す色です。

登録画面が『青』なので、ウソを書くことがなかなか難しいという心理効果があります。
また、ビジネスで活用する場合は特に誠実な投稿が求められます。
まさに、実名でやりとりするFacebookにふさわしい色と言えるでしょう。

 

Instagramは『紫』『ピンク』『オレンジ』

Instagramのアイコンは『紫(美意識)』『ピンク(外見美)』『オレンジ(仲間意識)』

などのカラーが混ざり合った色で構成されています。

Instagramのアイコンに使われているピンクは『赤』と『紫』が混ざった『マゼンタ』に近いとも言えるでしょう。

『マゼンタ』は『赤』の目立ちたがり『紫』の美意識『ピンク』の外見へのこだわり

それらの色を掛け合わせた価値観から「個性的でかわいい私を見てほしい」という意味合いがあります。
単に「素敵」「かわいい」ではなく、個性を含めあらゆる面からほめてもらいたいという心理を表す色です。

「インスタ映え」という言葉にも表されるように、人・風景・モノなど美しく撮れた写真を共有するという使い方にぴったりの配色ですね。

 

創業者のカラー

Instagramは2012年にFacebook社に買収されましたが、

その6年後、2018年にInstagramの創業者の2人はFacebook社から去っています。

退任の際に、2人は「好奇心とクリエイティビティをもう一度、取り戻そうと思う。」という言葉を残していました。

 

そして2020年4月、Instagramの共同創業者であるケビン・シストロム氏とマイク・クリーガー氏は

新型コロナウイルス感染症の広がりを視覚化するWebサイト「rt.live」を公開しました。

 

『青(Facebook)』はカラータイプ®で表すと堅実タイプに分類され、
『紫(Instagram)』は創造タイプに分類されます。

 

堅実タイプ・・・見た目も態度も安心感があるタイプ。

創造タイプ・・・自分の感性がフルに発揮できる場を求めて旅に出るタイプ。

 

Facebookを創設したマーク・ザッカーバーグ氏がFacebookというサービスを「堅実に」育てていくのに対し、
Instagramの創設者の2人は新しい「ワクワク」を求めて旅立ったのかもしれません。

 

FacebookとInstagramの例から分かるように、アイコンのカラーはサービスの特色を表すのはもちろんのこと、
創業者自身の特色が反映されている場合が多くあります。

アイコンやロゴカラーなどを決める時には、

「どのようなサービスを提供したいか」「企業の理念」などを表す色彩心理を効果的に使うとよいでしょう。

 

 

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