ローソンのPBパッケージリニューアル2020/05/20
ローソンのPB(プライベートブランド)の大胆なパッケージリニューアルが話題となっています。
デザインオフィスが手掛けた今回のリニューアルですが、従来のパッケージデザインから大きく変更されているため、
「おしゃれ」「かわいい」などの肯定的な意見と、
「視認性が低い」「おしゃれを優先して不便になっている」などマイナスの意見に分かれているようです。
♦リニューアル前のパッケージ
・写真が大きい
・あざやかで彩度が高い
「分かりやすさ」を重視したパッケージです。
♦リニューアル後のパッケージ
・『ベージュ』を基調としたやさしい配色
・写真ではなくイラスト
「平和」「ナチュラル」な印象を受けますね。
このコラムでは、ローソンの斬新なデザインリニューアルについてカラーの観点から分析していきます。
まず、ローソンの店舗の配色といえば『水色』のベースに『ピンク』のライン。
カラータイプ®マップでいうと「協調タイプ」です。
「協調タイプ」は大胆で分かりやすい配色の「決断タイプ」とは対極の関係で、
グレー、水色、ピンクから構成される優しい配色が特徴です。
今回の「かわいい」パッケージは、ローソンの店舗の配色とマッチしていて違和感がないと言えるでしょう。
話題性を狙ったパッケージリニューアルであれば、
ベージュを基調とした配色でなくても、「大胆なショッキングピンクに統一する」など別の手法もOKですが、
リニューアル後のやさしい雰囲気のパッケージは、「分かりやすさ」よりも
商品の手に取った時の「幸せ」「平和な気持ちになれる」という価値観を重視しているということが分かりますね。
また、「協調タイプ」のパッケージにOKを出した社長は
■社長自身が「協調タイプ」
という場合や、
■斬新なことにどんどんトライする「創造タイプ」
という要素を持っている可能性があると推測できます。
水色のネクタイを着けている写真も多いですね。
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