選挙におけるイメージカラーの役割とは?明石市長泉房穂氏の衆議院選イメージ戦略から解説2019/02/05

暴言問題で話題になっている明石市長の泉房穂氏。
 
2003年衆議院選挙出馬の時に
カラーコンサルティングを担当させていただいています。
 
この時のことは、昨年12月に発行されたこちらの
論文でも詳しく説明しています。
 
【カラータイプ理論論文】
 
関西学院大学経営戦略研究家 研究会誌 掲載
ビジネス&アカウンティング・レビュー 第22号
「経営理念・ビジョンとマーケティング戦略の整合性
-カラータイプ理論からのアプローチ-」
河野 万里子/佐藤 善信)
https://kwansei-ac.jp/journal/
 
(P23に衆議院選のカラー監修のことが掲載されています。)
 
 
私がこの選挙でカラーコンサルティングを
依頼されたきっかけは、明石市の印刷会社からの
一本の電話でした。
 
2003年と言えば、まだまだ駆け出しのカラーコーディネーターで
(2001年にカラーの勉強、2002年に色彩舎立ち上げ)
習得したパーソナルカラー診断という技術を、
どのようにビジネスにするかを模索していた時でもあります。
 
この時の私の営業法は、
 
ひたすら人に会って、
「カラーの重要性、イメージの大切さ」を
語って語って、そして語る、でした。
 
そんな中で知り合ったのが印刷会社の営業女性の方だったのです。
 
電話がかかって来たのは、2003年の6月。
 
河野さん、イメージの大切さをおっしゃっていましたね?
今度明石で衆議院選に出馬される方のイメージカラーを
決めたいのでご協力いただけませんか?」
 
「衆議院選??」
 
あまりに大きな舞台に少しドキドキしながらも
そのお仕事をお受けすることにしました。
 
当時、泉房穂氏は明石市で弁護士をされていました。
 
出馬の動機は、
 
「医療ミスなどで裁判を起こしても、そこで勝利を
勝ち取るには何年も時間がかかってしまう。
根っこの法律改正が必要だ。」
 
でした。
 
2003年の4月にご家族に出馬の意向を伝え、
11月に選挙という短期決戦。
 
無名の弁護士さんが選挙で勝つためには
イメージ戦略が大切と考えていらっしゃったのです。
 
明石市のご自宅に伺いカラーコンサルティングをさせて
いただきました。
 
まずは、今の「カラータイプ理論」につながる
色彩心理からのアプローチ。
 
ご本人、奥様、そして支援者のご友人たちと一緒に
泉氏のイメージを色に置き換えるワークをしました。
 
その次には、似合う色を見つけるパーソナルカラー診断です。
 
結果、選挙イメージは「チャレンジ」「リーダーシップ」の
オレンジを。
 
第一印象を決定づけるネクタイの色は、「フレンドリー」
「若々しさ」の黄色を。
 
これらを決め、黄色のネクタイを4~5本ご購入。
ポスターの写真撮影にも同席しました。
 
それが2003年8月のことです。
 
もうその後は、
色が勝手に一人歩きして、
 
オレンジ×青のリーフレットが作成され、
選挙活動のブログには、黄色のネクタイ姿で
街頭に立って手を振る泉氏の姿が毎日
更新されていました。
 
結果、見事「当選」です。
 
結果を出す人の突き進むスピードと
まわりを巻き込むムーブメントの起こし方。
 
エネルギッシュな行動力を目の当たりに
させていただきました。
 
この時の「成功体験」は、
その後の私のカラーの仕事に
間違いなく大きな影響を与えています。
 
「結果に繋がるカラー戦略」
 
今回の謝罪会見を拝見して、
 
今の泉氏は水色のネクタイがとてもお似合いだなと
思いました。