嫌いな人とは仕事ができる!?2021/10/27

この度、「カラー読心術」出版の時に大変お世話になった
出版コンサルタントの天田幸宏さんから『個人事業主1年目の強化書』をご献本いただきました。

事業主にとって必要なノウハウ満載です。

その本の中に

「嫌いな人と仕事はできるが、価値観の合わない人とはできない」

というドラッカーの言葉がありました。

本当にその通りだと思います。

「好きな人としか仕事をしない。」と言い切って、その起業スタイルを貫いていらっしゃる知人の起業家さんもいらっしゃいます。

私も、もちろんわざわざ嫌いな人と仕事をしたいとは思いませんが、
今回、本を出版する時のエピソードを思いだしたのです。

「嫌いな人」では無かったですが、とにかくとても「苦手な人」。
なかなかうまくコミュニケーションがとれないんです。

その「苦手な人」が当時の私の出版の際の、出版社の担当編集者でした。

天田さんも、私と編集者の間に入って、嚙み合わない双方の要望や話の流れを調整するのに四苦八苦されていました。(天田さん、当時はすみません!)

どう噛み合わないかと言うと

私 : (コミュニケーションを図るためのいつもの質問)
「○○さん、好きな色は何色ですか?」

編集者Aさん :
「好きな色!?そんなこと考えたことが無い。」

私 : (心の中で)
「えっ?カラー本を世に出す担当編集者が色に全く興味がない??」

私も当時は、色に興味があるから「カラー本」の企画が通ったと思っていたので、その回答は意外でした。

また、

編集者Aさん :
「13色の人の解説のところだけど、水色と緑の人がいい人過ぎて読んでいて面白くない。もっと切り込めないですか?他の色もネガティブな側面からアプローチした方が本として面白くなりますよ。」

私 : 「えっ?13色の人の悪口を書くのですか?(そんなこと書きたくない)」

みたいなやり取りが続いたのです。

企画から出版まで約2年の月日が必要でした。

その途中で内容を8割がた変更するように指示が出たり、
まずは内容のテーマ確認をして欲しいのに、文体についてのダメ出しが来たり。

正直、「もうこれ以上は無理!!」と本出版を投げ出しそうになったことが何度もありました。

でも、後から振り返ると、その編集者Aさんと出版会社の目的は当然ながら「読んでもらえる本をつくること」

今は残念ながらその出版会社は倒産してしまいましたが、
本が書店の店頭に並んで、東京神楽坂の出版社にお礼のご挨拶に行った時には、
「この本そこそこ売れる手応えがあって、社内でもとても評判良いですよ。」
と言っていただけました。

その後はもちろん、仲良く本を片手に一緒の写真に収まりました(笑)

「嫌いな人と仕事はできるが、価値観の合わない人とはできない」

その本は重版にもなり、その出版社の売れている本ランキングトップ10に長くランクインされていました。

その時の経験から、

「仕事では苦手な人だとすぐに決めつけない、自分にない気づきを与えてくれる人かも知れない。」という教訓は今も残っています。

結果を出すためのビジネスパートナーというのは、意外に好きな人ではなくて嫌いな(苦手な)人の中にいるかもしれません。

天田さんの本でそんなことを思い出しました。

カラー読心術は現在noteで無料公開しています。
https://note.com/shikisaisha/n/n410679d73504