スターバックスのマーケティング|狙ったターゲットに刺さる戦略とは2020/04/01
日本では1,500店を超える店舗を有するスターバックス。どの店舗に行っても居心地のいい落ち着いた空間とおいしいコーヒーが用意されていますよね。
今回は、スターバックスのマーケティングの特徴と「来てほしいお客様に来店してもらう」戦略をカラーマーケティングの視点から分析していきます。
CM広告は打たず、顧客のためにお金をかける
スターバックスはCM広告を打たないことで有名です。では、広告にお金をかけずにどこにお金をかけるのでしょうか?
スターバックスのマーケティングに8年間携わったジョン・ムーア氏は「店舗でのお客様の体験」に重きを置いていると自身の著書の中で語っています。お客様によりよい体験をしてもらうのにお金をかけることが、最も効果的で重要なマーケティング手段と位置付けているのです。
「茶色」と「緑」で癒しを提供する
スターバックスと言えば、ゆったりとしたソファや落ち着いた照明など、長居したくなるようなインテリアが特徴です。お客様も落ち着きを求めてくる人が多く、座り心地の良い椅子に腰掛けて、パソコンを広げて仕事をしたいというニーズを持っています。そんなコンセプトを落ち着きの「茶」と癒しの「緑」の内装で表現しているのです。
「茶色」の色彩心理
キーワード1:品質重視
見かけにだまされず、モノの良さや機能を評価すること
キーワード2:信頼
人を裏切ることはなく、じっくり時間をかけて信頼関係を築くこと
スターバックスのマーケティング暗黙の6つのルールの中のひとつにも「誠実で信頼できる」という項目があるそうです。
「緑」の色彩心理
スターバックスはもともとコーヒー豆の焙煎メーカーとしてスタートしました。そのころは、コーポレートカラーも「茶色」一色でした。
顧客も消費者ではなく、コーヒー豆の卸会社に販売していたり、コーヒー店に販売したりしていました。それが、あるときからコーヒーを店頭販売するようになり、いまのようなコーヒーチェーン店へと成長するなかで「緑」を加えていったのです。
キーワード1:おだやか
いつでも温厚であり、自然体
キーワード2:安定
安定した生活スタイルを保持、精神面も安定
スターバックスの事例から学べること
マーケティングの基本では、まず「ターゲットを決めること」が重要とされていますよね。
色彩心理の力を使えばより具体的にターゲット、すなわちお店にきてほしいお客様に響くカラーマーケティングを行うことができます。
スターバックスの場合は茶色と緑を効果的に使用することで落ち着いたビジネスマンや一人客を獲得しています。
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