無自覚にストレスを感じやすいグレー2019/01/15

カラータイプ理論とストレスについての論文から
今回は『グレーとストレスの抱えやすさの関係』についてです。

感情労働とストレスの関係性への考察
ー カラータイプ理論のストレス診断を中心に ー
http://www.j-mac.or.jp/oral/dtl.php?os_id=112

今回の論文テーマを書こうと思ったのは、
カラータイプ診断で「グレー」の点が高い人の
大きな特徴に気がついたのがきっかけです。

結論を先に申し上げますと、

カラータイプの13色の中で、グレーの点が一番高い人は
「ストレスを抱えやすい性格だ」と言えます。

その理由を論文から抜粋いたします。

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⑦「ストレスの抱えやすさ」がわかる

カラータイプ理論には13色の色があるが,
グレーはその13色の中でも協調タイプに属する。

グレーの点の高さが「ストレス」に直結していることが,
今までのカラータイプ診断結果から明らかになっている。

グレーの色彩心理は,
「控えめ」「おとなしい」「用心深い」「デリケート」「ソフト」「スマート」である。

言葉でも白黒つけずにハッキリしないことを「グレーゾーン」と言い,
「グレー」を使う。

色彩学上でもグレーは有彩色(白・黒・グレー以外の彩りを持つ色のこと)ではなく
無彩色であるという立ち位置がある。

このように白でも黒でもないあいまいさが
最も「繊細(デリケート)」な色としての個性があるので,
他の色の点が高い人よりも一番まわりの影響を受けやすく,
「鈍感力」とは全く反対の「敏感力」があると言える。

それゆえ,グレーの点が13色中最も高い人はストレスを抱えやすいと言える。

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グレーという色を、配色研修などでもその効果をこのように
伝えています。

「グレーは名脇役です。

 どの色と並べても、隣の色の個性が浮き立って美しく見える。
 他の色のように、その隣の色と喧嘩したり、邪魔したりはしません
 配色がちょっとうるさくてゴチャゴチャしているな、と思ったら
 1色をグレーに変えてみてください。
 スッキリとした配色になりますよ。」

また、グレーは名脇役なので、ついつい人は他の色に先に気が
取られてしまいます。

例えばイメージしてみてください。

仕事の打合せで会議室に入る。

そこには、グレーのカーペットに白い壁。
デスクやチェアは共にグレー。

その時に、部屋に入ったとたん
「この会議室には色は無いな~。」とつぶやく。

グレーという色があるのに、「色は無い」という表現する。

同じ無彩色でも、
黒には、頑固なまでの強い意志と主張が感じられ、
白には、毅然とした潔癖さがある。

でも、グレーにはそのような強い主張はない。

色カードを2枚(グレーとオレンジ)同時に出してみる。

「ここに何色がありますか?」

そうすると、ほぼ100%の確率で「オレンジ色があります。」と
先にオレンジ色の答えが返ってくる。

やはり、グレーは「控えめ」な色なのです。

グレーの点が高い人の、観察力やリスク管理能力は
ずば抜けたものがあります。

でもその観察力のアンテナが高すぎて、
必要ではない情報までも受けてしまい、
それを軽く流せない繊細さがあります。

それをまわりの人が理解するだけでも、
「グレーの点が高い人のストレスの軽減」に繋がるのでは?

そんな思いを込めて
カラータイプ診断でわかるストレスチェックテストを
作成しました。