UCCが色彩商標に登録!2020/01/20

「色彩のみからなる商標」というのがあるのをご存じですか?

UCC上島珈琲の『UCCミルクコーヒー』の“色彩”が商標登録されたというニュースが入って来ました。食品業界初だそうです。(登録第6201646号)

因みに「茶・白・赤」の3色配色は、「これぞ日本の缶コーヒー!」と
私が中国にいる時に好んでよく購入していました。

そういう意味では、「缶コーヒー」の本家本元という感じですね。

この「色彩商標」は2015年に特許庁に新設され、「UCCミルクコーヒー」で
登録8件目だそうです。

4年間でたったの8件とは「この色を見るとこの商品だと分かる」の域に入るのは
とても難易度の高いことなんでしょうね。

因みに、すでに色彩商標を取得している7件についても調べてみました。

1番 トンボ鉛筆 MONO消しゴム
「青 白 黒」(登録第5930334号)

2番 セブンーイレブン・ジャパン 
「白 オレンジ 緑 赤」(登録第5933289号)

3番、4番 三井住友フィナンシャルグループ
「フレッシュグリーン トラッドグリーン」
(登録第6021307号、登録第6021308号)
フレッシュグリーンは、若々しさ、知性、やさしさを、
トラッドグリーンは、伝統、信頼、安定感を表しています。

5番 三菱鉛筆 
高級鉛筆『uni(ユニ)』
「ユニ色=えび茶とワインレッドの混合色 黒」 (登録第6078470号)

6番 三菱鉛筆 
最高級鉛筆 『Hi-uni(ハイユニ)』 「ユニ色 黒 金」 (登録第6078471号)

7番 ファミリーマート   
「ブルー 白 グリーン」(登録第6085064号)
「楽しさ」や「新鮮さ」、「信頼」と「安心」を表しています。

最初の、MONO消しゴムとセブンーイレンブン・ジャパンが登録された時は
かなり話題になりましたね。

確かにどれも、「この商品と言えばこの配色」「あの企業と言えばあの配色」と
すぐに結びつきますね。

この領域までいくのがとても難しいのは登録数の少なさを見ても分かります。

でも「色彩商標」の意味は大きく、セブンーイレブン・ジャパンの4色はカジュアルな配色なので、全国各地のゲームセンターや歓楽街の風俗店で似たような配色が多数使用され、企業イメージが損なわれるという危機感があったそうです。

色彩商標の取得にも苦労され、セブンーイレブン・ジャパンは色彩に関する
消費者アンケートを行い「あの色を見るとセブン―イレブンと識別する」と回答した消費者の割合が約9割に達する結果を得て、晴れて商標取得となったそうです。

さて、次の色彩商標登録商品は何になるのでしょうか?