能力開発とコミュニケーション2023/07/25

論文に必要かも知れないと思って

成長発達理論による能力の成長
ダイナミックスキル理論の実践的活用法

という300ページのハードカバーを読みました。

その中に

一人ではできないことを「できる」に変える

がありました。

今回3本同時に論文作成するというかなり無謀な(?)チャレンジを
しようと思ったのもここに書いてあることがとても腑に落ちました。

「私たちが何か新しいことに挑戦する際に、独力で達成できることと、
他者からの支援がなければ達成できないことがあります。

ヴィゴッキーが提唱した最近接発達領域とは、
他者からの支援があった場合に、一人では成し遂げられないことが
成し遂げられることに変わる領域のことです。」

今回の3本の論文は全て共著です。

論文を共同で完成させるという大変な労力には、

信頼関係
相手の専門性に対するリスペクト
気がとても合う
論文を世に出す目的が合致している
仕事のペースやスピードが合っている

がどれもが必要です。

「能力とコミュニケーション」の合致ですね。

そして、この本に

能力レベルと課題の難易度のマトリックスがありました。

支援が無くても達成可能だと「退屈さ」を感じ、
支援があっても難しすぎると「不安」を感じる。

そのマトリックスには、
「ZPD:適切な支援のもと達成可能」の領域があります。

成し遂げたい課題のレベルが適切かと言うことと、
それを支援してもらう人の能力レベルが適切かということも
とても大切ですね。

以前、受けた仕事(ボランティアの)で全く課題が進まなかった経験を
振り返りました。

責任の範囲と期日を明確にして、あと一任してもらえば進めていけたのですが、
結局ほとんど何も動かない人たちがミーティングに集まり、
その進まないまま、また次のミーティング日程がゆっくりと決まる。

「退屈」で耐えられませんでした(苦笑)。

今回の共著は良いカタチで進めていけそうな方ばかりで安心です。