「親孝行なんて考えなくていいよ。」と学生起業家に2022/07/20

定期的に意見交換をしている学生起業家さんから
「事業計画に悩んでいて河野さんからのアドバイスが欲しい。」と
連絡があったので、彼が考えている事業計画の進捗状況をお聞きしました。

「今進めている事業のどこでマネタイズするのか?」

この質問は、お金の専門家に相談されるそうなので、
あくまで私は、事業を始める時の「ブレない理念づくり」や、
「揺れてしまう自分との向き合い方」などをアドバイスさせていただきました。

私も経験があるのでよく分かるのですが、

知らない世界に踏み込もうとして、先輩方々の意見を聞くと
それぞれの先輩方が「良かれ」と思ってアドバイスをしてくれます。

でもその「良かれと思ってのアドバイス」が、
本当に自分自身に合っているかどうかは全く別なのです。

何か新しいことをしようとすると、

「それは本当に大丈夫なのか?」

「失敗したらどうする?」

と必ず言われます。

善意のもとに。

そういうアドバイスをたくさん貰ってしまうと

「本当にこれを進めていていいのか?」

「周りに迷惑をかけたらどうしよう?」

と不安になり、自分自身が揺らいてきてしまうのです。

これは起業する上で一番危険です。

場合によっては、それらのアドバイスを遮断する時期も
必要だと思います(自分でしっかり考える時間をつくる)。

また彼は続けて、

「信頼している起業家さんから、
『子供が独立するのが、一番の親孝行だ。』と言われました。
今まだ、自宅に住んでいて…。」

自宅を出た方がいいのかどうか、悩み始めたみたいです。

そこで私のアドバイスは、

「親孝行なんて全く考えなくていいよ。」です。

まずは、自分の起業という生き方追求に集中すればいい。

きっとご両親もそう思っていらっしゃると思います。

先週の女子大での『ベンチャー論』といい、
学生起業家さんへのアドバイスといい、
生き方に悩む学生さんたちに、こう言うカタチでアドバイスするのも
私の大切なお役目かなと思っています。