カラーマーケティングとは?
カラータイプ別色嗜好について解説Color Marketing

カラーマーケティングとは?

カラーマーケティングとは、色が人に与える心理的・生理的効用を有効に使い、売れる商品・サービスを展開するためのマーケティング戦略のことです。

色を戦略的に使うことで、狙った顧客層にピンポイントでアプローチすることができます。

このページでは、一般的な色ごとの効果の解説に加え、性格タイプ別の嗜好色についてもご紹介します。

カラーマーケティングに使える色別の効果と色彩心理

黒の色彩心理

高級な、洗練された、男性的、陰気な、不安

黒を効果的に使用すると、高級で洗練されたイメージを演出できます。一方で、空間に黒を多用しすぎると圧迫感を感じさせる場合もあるので、使用量には注意が必要です。

赤の色彩心理

情熱的、派手、愛情、華やか、目立つ、興奮、怒り、爆発

赤が顧客の購買意欲を掻き立てることはよく知られています。ただ、店舗内に赤が多すぎる場合、顧客の苛立ちやクレームの発生しやすさにつながるので注意しましょう。

オレンジの色彩心理

陽気な、外向的、楽しい、親しみやすい、うるさい

オレンジは、陽気で親しみやすい印象を与えることができます。その一方で、使用するシーンによってはうるさく感じてしまう場合もある色です。

紫の色彩心理

神秘的、高貴な、個性的、下品な

紫を使用すると、高貴さやこだわりを印象付けることができます。反面、個性的な色なので人によっては受け入れられにくいことがあります。

ターコイズの色彩心理

洗練された、アンチルールな、創造的な、新規性のある

ターコイズを効果的に使うと、洗練されたおしゃれなイメージになります。ただし、青と緑の中間色ということもあり、はっきりした色を好む顧客にとっては敬遠されることも。

黄色の色彩心理

明るい、若さ、愉快、子どもっぽい、注意

黄色は楽しく明るい気分にさせる色で、春をイメージした商品や子ども向きの商品などに向いています。黒と組み合わせると「危険を知らせる」主張の強い色になります。

グレーの色彩心理

都会的な、中立的な、地味な

グレーは主張が強すぎない色なので、他の色と組み合わせるとその色を引き立たせる効果があります。反面、使い方によっては地味な印象になることも。

水色の色彩心理

優しい、清潔感、品のある、みずみずしい

青空をイメージさせる水色は、比較的万人受けするので使いやすい色です。その分、顧客に強烈な印象を残したりインパクトのあるアピールをしたりしたい時には向いていません。

ピンクの色彩心理

優しい、かわいい、女性らしい、頼りない

桜の花びらを連想させるピンクは、優しい癒しの印象を与える色です。ただ、頼りなく感じさせることもあるので、ビジネスシーンには不向きな時があります。

茶色の色彩心理

伝統的、保守的、信頼感、古ぼけた

革製品からイメージされるように、茶色を使用すると伝統的で信頼感ある印象を与えることができます。一方、保守的な印象になるのでつまらなく感じられることもあります。

青の色彩心理

知的な、静寂、冷静な、悲しみ、憂鬱

青という色は、過去の嗜好調査でも万人から好かれやすい色という結果が出ています。嫌われるリスクが少ない一方で、真面目でおもしろくないといった印象に映ることもあります。

緑の色彩心理

安全な、豊かさ、自然な、健康的、未熟な

植物をイメージさせる緑は、安全で健康的な印象のため人をリラックスさせる効果があります。ただ、穏やかな色なので印象に残りづらいというデメリットもあります。

清潔な、新しい、シンプルな、味気ない

医師や看護師の白衣のように、白という色は清潔なイメージを与える色です。ただし、真っ白すぎると潔癖で近寄りがたい雰囲気になることも。

ベージュ

ナチュラルな、安らぎ、家庭的な、平凡な

ベージュはナチュラルで人に安らぎを与え、インテリアにも取り入れやすい万能な色。ただし、家庭的すぎて平凡な印象になってしまう場合もあります。

カラータイプ®別好きな色・嫌いな色の傾向

年代別、世代別の好きな色・嫌いな色の傾向はもちろんありますが、カラータイプ®を使うと、性格タイプ別のカラーマーケティングが可能です。ここでは、2012年のカラータイプ®別色嗜好調査の結果をご紹介します。

カラータイプ®とは

カラータイプ®誕生秘話

黒高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

黒高得点者の基本イメージ

全身黒づくめだったり、鞄や携帯電話、財布などの小物が黒一色。独自のスタイルを持ち、完璧主義で徹底したこだわりの人です。

コミュニケーションはクールですが、無視されると不快になるので、きちんとごあいさつを。自分の意見を貫き通すので、サポート役に徹したほうが喜ばれます。

赤高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

赤高得点者の基本イメージ

女性ならリップやネイルが「真っ赤」、男性なら小物に「赤」が見え隠れする人。ワクワクが大好きでドラマチックな性格。プライドの高い女王様です。

自分を磨く努力を怠らず、おしゃれで美容に関心があります。携帯がつながらないだけでイライラするので、対応はテキパキと。

また、チープなものは好みません。「あなたに相応しい」と高級なものを。

オレンジ高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

オレンジ高得点者の基本イメージ

「オレンジ」を好んで持つ人で、目立ちたがりでかなりの寂しがり屋さん。人情に厚く、面倒見のいい親分肌。みんなでワイワイが大好きです。

初対面でも打ち解けるのが得意ですが、ノリが悪い人はあまり好きではありません。明るく楽しいトークをする人です。また、自分が後回しにされると拗ねてしまうことも。

紫高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

紫高得点者の基本イメージ

人と違っていることに価値を見出す「紫」の人。「個性的ですね」は「独特の世界観を持っていますね」という最上級のほめ言葉となります。絵画や音楽などに関心が高く、独特のおしゃれを楽しんでいます。その人のこだわりを見つけて「素敵ですね!」とほめ、共感していきましょう。

ターコイズ高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

ターコイズ高得点者の基本イメージ

「ターコイズ」を好んで持つ人はプライドが高く、特別感を重視するこだわり派。会話にもファッションにも「洗練」や「センス」を求めるので、歯切れの悪い人はスルー。クリエイティブな話が出来る人を求めています。

黄色高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

黄色高得点者の基本イメージ

小物が「黄色」だったり、プライベートでは黄色いTシャツで弾けている人。悪ノリで子どもっぽいところが憎めないムードメーカーです。実はしっかりと人の本質を見ており、意外なコーディネートや機転のきいた対応ができる人を評価します。ニコニコ笑顔のかわいげも大事。

ピンク高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

ピンク高得点者の基本イメージ

お洋服も小物もピンクでかわいいものが大好き!男性ならピンクのシャツやネクタイの彼。まちがいなくロマンチストで甘え上手です。

人とのコミュニケーションが好きな人ですが、「相手の見た目も態度もかわいい」ことが前提。笑顔と気配りは必須です。ほめるときも「外見」をほめてください。

水色高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

水色高得点者の基本イメージ

ハンカチやシャツに「水色」を選ぶ上品で控えめなあの人。気配り名人な方です。ただ、優柔不断な面があり、「NO」を言うのが苦手です。

微笑むようなやわらかい笑顔で、周りの人の気持ちをほっと和らげます。コミュニケーションは、「いいですね」「そうですね」と目の前の人に相槌を打つので、本心がわかりにくいことも。

グレー高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

グレー高得点者の基本イメージ

アクセサリーがシルバー系もこのタイプ。デザインはシンプルで上質なもの。「身ぎれい」という言葉がぴったりです。

繊細でデリケートなので、グイグイくる人は苦手。でも相談にのってほしいので、やわらかい空気感で接することが必要。控えめな人ですが、キレると怖い一面もあります。

茶色高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

茶色高得点者の基本イメージ

ベルトや靴、バッグは革製(茶色)を愛用。年月を経た味わいを楽しみ、本人も落ち着いた雰囲気の人です。

変化を好まず、品質重視。自然素材が好きです。

「ごまかさない」「言うことをコロコロ変えない」ことも大事です。

青高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

青高得点者の基本イメージ

流行を追うようなことはせず、安心できる定番ファッションを好む人です。保守的な価値観を持ち、常識的であることを重視します。

そのため、ファッションは「今年のトレンド」より「流行に左右されないデザイン」のほうを好みます。礼儀を大切に、約束は必ず守りましょう。

緑高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

緑高得点者の基本イメージ

小物やハンカチ、バッグなどに「緑」「深緑」が見え隠れ。そんな人は平和主義でナチュラル志向。ささやかな幸せを愛し、飾らないおつきあいを望んでいます。

家族が大好きなので、お子さんの話題が喜ばれます。仕事とプライベートのバランスを上手にとる人です。

白高得点者の好きな色・
嫌いな色の傾向

白高得点者の基本イメージ

「白」はカラータイプマップの中心。一見何色にでも染まりそうですが、本当は誰より意志強固。毅然とした強さを持った色です。「真っ白」なシャツやジャケットを好む人は潔癖な理想家で筋を通す正義漢。接客も、あいまいやごまかしは絶対にダメ。ピンと背筋を伸ばして礼儀正しく。

カラーマーケティングに使えるカラーツール

色彩舎が開発した「カラータイプ®マーケティングツール」は、オンライン打ち合わせでも活用できるカラーツールです。色ごとの色彩心理はもちろん、カラータイプ別の配色やパーソナルカラーについても確認することができます。

カラータイプ®マーケティングツール

カラーマーケティングに関する論文

潜在顧客を見つけるカラーマーケティング法―消費行動を促す色彩心理とは―(河野 万里子/田中 久美子)

潜在顧客を見つける方法には、どのようなものがあるのだろうか。消費者本人も気がついていない購買行動の意識下にある動機や欲求にアプローチする方法がないだろうか。

本研究は、その問題意識を持って色彩心理を活用した手法で100名を対象に調査を実施し、潜在顧客を見つける方法について仮説検証を行った。その結果、人の気質の色と色嗜好とデザイン嗜好について相関関係があることが分かった。

商品の構成要素である「色」「配色」「柄」「ライン(フォルム)」のコンセプトを顧客のタイプ別に一貫性を持って商品開発ができれば、そのトータルイメージが潜在顧客を呼び覚ますことに繋がる。

人の行動・言動・価値観別の特性ごとにカラータイプ理論の4つのタイプに分けるカラーマーケティング手法が有効であることが明らかになった。

アーリーアドプターは、どこにいるのか?―カラータイプ®診断で発見する方法―(河野 万里子/佐藤 善信/辻村 謙一)

アイデアが普及・拡散する過程の採用者を標準的な5カテゴリに分けて、広く活用されているイノベーション理論やキャズム理論ではあるが、果たしてそれぞれの属性の方とはどんな方を指すのか。

また、潜在的にそれぞれの属性を、色彩心理学的観点から可視化する事が出来ないかと考えて、102名を対象にインタビューを行った。

具体的にはイノベーター理論の唱える5つの属性の中から、初期採用者である「アーリーアドプター」に的を絞って、その実像に少しでも迫る事が出来ればとの思いで研究を行った。

もしこのカテゴリの人たちの好む傾向が顕著となれば、企業等への転用や活用も進む可能性が高く、社会にとっても必要な研究になるのではないかと考え、分析を進めた。