「パナソニック レッツノート」 カラーデザイン 番外編① カラーバリエーション-

番外編① 『カラーバリエーション』 ~Panasonic Let'snote(レッツノート)~
他社との差別化を図るためには、デザインも大きなポイントの一つ。そのデザインに大きく関わっているのが『色』です。番外編では、プロダクトの作り手がカラーデザインを決定する上で、どのようなことに注意して色を考えているのか?という点にスポットをあてていきます。今回は、商品のカラーバリエーションについて。パナソニックが出しているノートパソコン、「レッツノート」を例に挙げて見てみましょう。
■「つい選んでしまう」心理を利用
プロダクトカラーデザインを考えるなかで、消費者それぞれの嗜好に対応しやすいように、カラーバリエーションを持たせることが一つの方法として挙げられます。
最近ではあらゆる工業商品でも、豊富なカラーバリエーションの中から好きな色を選べるようになっています。
携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機、自動車など・・・。携帯電話などでは、何十種類の中から選べるものもありますね。
しかし、カラーバリエーションを持たせるには生産コストがかかります。
バリエーションが多いほど、商品のパターンも増え、その分塗料などのコストがかかる為、単価も上がります。
1つの色だけで商品を作る方がコストは押さえられ、単価も下がります。ですが、単価を上げてでもカラーバリエーションを作った方が、商品は売れるのです。よりコストがかかっても、カラーバリエーションを設定した方が、商品が売れる理由。それは私たち消費者の、選ぶ楽しみの心理にあります。人は"たくさんの選択肢"に向き合ったとき、無意識に自分好みのものを選びます。
いろんなバリエーションを前にして、「私ならこれを選ぶ」とつい自分にとっての一番を決めたくなる傾向にあるのです。
こうした、選ぶという行為が消費者の気持ちを高揚させ、購買に繋がるという効果もあるのです!
たくさんの中から自分にぴったりの1色を選ぶ。それだけでワクワクして楽しい気分になりますね。
■量販色とイメージカラー
通常、カラーバリエーションを決める際に、まず『量販色』と『イメージカラー』の2つを設定します。
『量販色』とは、よく売れる色のこと。普遍的で飽きのこない、スタンダードな色が選ばれます。
①と②のブラック・シルバーはノートパソコンとしてはスタンダードなカラー。まずはボディーをこの2色から選ぶようになっています。
ベースとなるこの2色は『量販色』です。この量販色の生産量を多めにすることで、ロスを少なくし、コストを下げることができるのです。
『イメージカラー』は、その商品の特徴を最も表現できるカラーのこと。
広告などに代表的に使われる色で、その時の流行色や、インパクトのある色を用いることが多いです。
レッツノートの場合、価格追加のオプションで天板カラーを選ぶことができます。
③スパークリングブラックと④ミッドナイトブルーはプレミアカラーとして上位グレードの色に設定されています。
ゴールドの粒子がきらめく③のブラック、クールで深みのある④のブルーは、プレミアムエディションの名前にふさわしい、上質でリッチなカラー。この2色は『イメージカラー』となります。
さらに、ベーシックカラーの⑤~⑧のカラーはぱっと目を惹く鮮やかな⑤のピンク、⑥のグリーン、⑦のレッドと、ツヤのある⑧のブラック。ビビッドな色がバリエーションの中に入っていると、選ぶ楽しさがますます高まります。
基本となる2色をボディーカラーとし、天板のみカラーバリエーションをオプションとして設定することで、生産のコストもぐっと抑えることが出来ます。
目を惹くカラーと、ベーシックなカラー。この2つをうまく使ってカラーバリエーションを考えることで、消費者に選ぶ楽しみを与えつつ、コストも抑えるが出来るのです。そしてこのような、売れるカラーバリエーションの仕掛けをしていくのが、カラーコンサルタント。流行色や色彩心理、色の効果など、あらゆる角度から商品に合う色を分析し、売れるための色を選び出していくのです。
(続く・・・次回は『ターゲットに合わせた色づかい』について!)
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