「色は本当に心を動かすの?」-
「色は本当に心を動かすの?」
2008/10/09
脇田真紀子みなさん、こんにちは。
色彩講師の脇田真紀子です。
前回は「青の食欲減退効果の検証」について、
青いクッキーを使った実験の結果をお伝えしました。今回はもうひとつの実験
「カラーセラピーの有効性~人は本当に青に癒されるのか~」
について、結果を分析したいと思います。実験の方法は、
1)感情テスト(今の気分を数値で表すという心理テストを使用しました)
2)青い映像を6枚見ていただく
3)感情テスト(1で使用したものと同じ)
という方法でした。青を見る前の感情(1の結果)と
見た後の感情(3の結果)を比較することで、
青が心に与えた影響を探りました。心理学では、感情を数値に変換することで、
心というとらえどころの無いものを明確にする
という方法がよく使われます。その結果は以下の通り。
テストを受けた方の感情の数値を平均してみました。青を見る前 → 見た後
ポジティブな感情 22.36点 → 19.36点(13.5% 減)
ネガティブな感情 12.76点 → 10.98点(14.0% 減)
リラックスの感情 20.44点 → 24.24点(11.8% 増)
ただ、もしかしたら、
色の影響以外(例えば時間の経過など)で
感情が変化しているかもしれませんよね。そこで、会場にいた一部の方には
「青い映像を見ないでください」とお伝えして、
青の映像が流れている間、顔を伏せておいていただきました。
(心理学では統制群といいます)その方々の結果は以下の通り。
青を見る前 → 後
ポジティブな感情 21.80点 → 17.80点(18.4% 減)
ネガティブな感情 18.60点 → 18.80点( 1.0% 増)
リラックスの感情 19.60点 → 18.20点( 7.2% 減)
青を見た方と見ていない方を比較すると・青を見た方はネガティブな感情が減っているのに、
見ていない方は増えている・青を見た方はリラックスの感情が増えているのに、
見ていない方は減っている
ことがわかります。
これらの結果から、
「青はポジティブやネガティブといった感情の波を抑え、
心をリラックスした状態にする効果がある」
と言うことができますね。
ちなみに、青の心理作用には
・心を落ち着かせ、安定させる
という作用が記載されています。
色が心に与える影響について、
もしかしたら半信半疑の方もいらしたのではないでしょうか?
色彩心理学にたいして、
セラピーやスピリチュアルなイメージを持っていらっしゃる方も多いでしょう。
でも実は、こんなに科学的なものなんですよ。
是非、色が心を動かす作用を活用して、
いきいきとした気持ちの良い毎日を過ごしてくださいね!

