色彩コンサルタントになるきっかけとなったお気に入りの芸術の数々を
ご紹介します
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■クリムトに一目ぼれ?バルセロナの街角で?
それはバルセロナの街角の小さな文房具店だった。
思わず足が止まった。窓に何気なく飾っていたポストカードたち。そう、私は一目ぼれしてしまったのだ。
体中がしびれるような感覚に襲われながらも文房具店に入ってみた。そしてそれがあの「接吻」で有名なクリムトの風景画だということがわかった。風景画なのになんて官能的・・・。
クリムトが私を色彩の世界に導いたのは間違いない。
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■ゴッホに会いに行く?
オーベール/フランス?
絵画集で見てからずっとこの絵に会いたいと思っていた。
ゴッホがピストル自殺を遂げる1ケ月前に描いた、訴えかけるような迫力のあるこの絵。
パリのオルセー美術館で「オーベールの教会」を見たとき、そのインパクトは想像以上のものだった。クリムトのしびれるような一目ぼれとは違い、強い磁石で引き込まれていくような感覚。狂気と正気すれすれの黄色、迫りくるような深い青の色彩が私を襲った。
次の日、ゴッホがピストル自殺する前の2ケ月間住んでいたこのオーベールというパリ近郊の町に、ゴッホに会いに行った。12月のどんよりとした雲の下、平凡な田舎町に見えるこの町でゴッホはたった2ケ月の間に80枚もの絵画を残したのだ。
私はゴッホの絵を見るたびに、天才に生まれてしまったがための深い苦悩を感じとる。狂気と正気をさまよう魂、絵を通してしか表現することのできない強いメッセージ・・・。
だからこそ私はこんなにもゴッホに惹かれるのだろう。
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■ ロートレックとモンマルトルの丘?
パリ ?
23才の時、親の反対を押し切って行ったヨーロッパひとり旅。ヨーロッパにたくさんの魅力的な街がある中で、やはり「パリ」は私にとって特別だった。画家たちが集まったというモンマルトルの丘からパリの街並みを見下ろすと、しみじみと異国に来たという感慨に包まれた。そこで出会ったのがロートレックの絵だったのだ。
「まさに私の思い描いていたパリ!」
ロートレックの絵は私に華やかで猥雑で芸術的なそんな
パリの匂いを強く感じさせてくれるのである。
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■ モネに癒されて
?オランジュリー美術館(パリ/フランス)?
壁面がすべてモネの「睡蓮」で囲まれたその部屋の中に
いると、深い海底にいるような不思議な気持ちになる。
とにかく癒されるのだ。時間の流れがゆっくりになって、全ての悩みごとが解きほぐされる・・・。その場を離れるのが嫌になってしまうような安堵感。モネの深い包容力を感じる。
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怖いものみたさ?ダリ美術館
?フィゲラス(スペイン)?
「とにかく変!」
それが私のダリ美術に関する正直な感想だ。グロテスクぎりぎりの芸術。バルセロナから片道2時間もかかるこのダリ美術館にどうしても行きたいと思ったのは、とにかく怖いもの見たさの好奇心からだった。外観も奇抜で美術館の中はなんとも生あたたかい空気が流れている。そこに陳列されている数々のダリの作品たち。それらを見ているとなんとも息苦しくなってくる。それくらい強烈な個性なのだ。部屋には飾りたくない、でも見たい。ダリは私の好奇心を強く刺激してくれる。
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■ なんともユダヤ的な
?シャガール美術館(ニース/フランス)?
南仏のさんさんとふりそそぐ太陽のもとにシャガール美術館はあった。壁いっぱいの大きなシャガールの絵・・・。
シャガールの絵が好きなのか?と聞かれると答えに困る。はじめてシャガールの絵を見たときの感覚は「不思議な違和感」だった。たくさんの色を使っているのになぜかもの悲しく、哀愁がただよう。メルヘンの世界のようなのに、しあわせな夢の世界とは少し違う・・・。
そしてその謎が解けた。彼の絵はなんとも「ユダヤ的なのだ」と。何が「ユダヤ的」なのかうまく説明できない。ただ私はシャガールの絵にさまよえる魂を感じとるのだ。
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■ なんと緻密な肖像画
?ピカソ美術館(バルセロナ/スペイン)?
ピカソと言えばあの「ヘンテコな」キュビズムの絵しか知らなかった私にとってピカソが15歳の時に描いた父親の肖像画の精巧で緻密なタッチに驚いた。やはり彼は生まれながらの天才だった。ピカソは「青の時代」「バラの時代」など次々と作風を変えていった画家だが、彼こそがまさに色彩心理を作風へ影響していった画家である。一人の人間の中にあるあらゆる表情、変化し続けたピカソは年老いてもなおエネルギッシュで魅力的だったのだろう。
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